京都を出る頃には雪がちらついていた。
大阪はたぶん大丈夫だろう。
東大阪は京都から行くと非常にアクセスが悪い。
一度大阪市内まで出るか、京阪交野線からJR片町線に乗り継ぐしかない。
用事があったので一度梅田まで出て、そこからJR東西線へ乗った。
昔はこれでよく神戸へ仕事に行ったものだ。久々に乗る。しかし方向は逆だ。
JR住道駅は高架駅で、北口は2階に相当する。
私は南口へ出たかったのだが、道が分からず若干迷う。
一度下のスーパーへ下りないといけないようで、駅の南口というよりスーパーの出入口だ。
1軒目は「ベーカリーショップルーブル」。
公園を抜けるとすぐに見つかった。昼前だったので親子連れで満員だ。
しかし住道もかなりの寒さだ。強風が容赦ない。
西へ向かい、「Gabiのパン」を目指す。
イズミヤ住道店の近くにあるのだが、そのイズミヤが店舗建て替えで閉店していた。
辺りの寂しさが北風に増幅される。
ここは名店なので客足が絶えることはないだろう。
親切なマスターにお礼を言う口も寒さで凍る。
「エピシェール住道店」はチェックだけして、駅の北へ向かう。
寝屋川を越える。
橋が駅に直結していて、車が入れない珍しい駅前だ。
橋を渡ると、京阪百貨店を中心に商店圏が広がる。
その京阪百貨店内にある「マリーカトリーヌ」を目指す。
そういえば、京阪百貨店に入るのは初めてだ。
同じフロアにある「コペンハーベスト住道店」もチェックしてまた寒い外に出る。
寝屋川沿いを歩いて野崎へ向かう。
川と言っても愛想のないコンクリ護岸の面白くない川だ。
ぼんやり壁の絵を眺めて歩く。
途中で別の川沿いを山に向かって歩く。
生駒の山がだんだん近づいてきた。
片町線の線路を越え、駅前の商店街を進むと、「バードプルーム野崎」がある。
なかなかパワフルな店だ。
同じ商店街にあるスーパーに果物を漁りにふらっと入ると、50以上はあろうかと思われる品揃えに圧倒された。
リンゴだけでも10を軽く超える。天満市場でもこれほどは揃わない。
安売りのリンゴを買う。
そのまま商店街の道をまっすぐ山へ向かって進むと、野崎観音がある。
階段を登っていくと、程なく本堂が見えた。
お参りしてちょっと一休み。
大阪市内が見渡せるが、木の枝が若干ジャマだった。
ここから東高野街道沿いに北上する。
途中で狭い方の国道170号線に合流、歩道がないので気を付けよう。
国道を外れて、JR四条畷駅を目指す。
「サンエトワール四条畷店」をチェックして、さらに「ナワテベーカリー」を目指す。
店に入るやいなや、おばちゃんと話し込む。
もちろん初対面だ。
こういうおばちゃんの気さくさも人気の一つかもしれない。
再び国道に戻ると、コンビニがあったのでたまらずカウンターコーヒーを買う。
今日はさすがに身体を温めないと。
国道163号線と交差して、さらに北上。
忍ケ丘の「エクスアンプロヴァンス」が今日最後の店だ。
さあここから帰りも一苦労だ。
帰りはJRで河内磐船まで行って、そこから京阪交野線に乗り継いで帰った。
近くて遠い東大阪巡りだった。