新快速の車窓からは、真っ黒に濡れた道路が見える。
今は降ってないが雲行きは限りなく怪しい。
そして寒い。
改装中の野洲駅を降りると、行く先には真っ黒な雲が。
時雨なのでそれほどではないと思うが、この寒風吹きすさぶ中で雨に濡れれば風邪ひき必至だ。
とりあえず、駅から一番近い「ブーランジェリーコフレ」へ向かう。
実はこの天候でルートを逆にした。当初の予定では「ブーランジェリーコフレ」は最後の訪問予定になっていた。
これが吉と出るか凶と出るか。

店を後にして野洲川を渡る。カレーパンもこの北風ではすぐに冷える。

「おうみふじおおはし」と書かれた橋を渡る。
「おうみふじ」?あ、

小ぶりな富士だ。
橋の上で雨が降ってきた。弱い雨だが風に乗って吹き付ける。
川を渡ると、旭化成の工場があった。

おお、この天気なら今日はたくさん見られそうだ。
次の店は「パン工房穂のか」だ。
ぼーっと歩いていたのでミスコースしてしまった。雨は上がったが寒い。
たまらずホットサンドを買う。
野洲は、なぜかちょっと離れたところにイオンがあって、パン屋の場所が広範囲に渡っている。
三軒目はそのちょっと離れたところまで行かなければならない。
県道を歩いて再び野洲川を渡る。

また薄らと虹が見える。
さっき渡った橋はもうかなり南の方だ。
天気がよければ川沿いを歩きたかったが、今それをやると確実に死ぬ。
風が少しでも遮れそうな集落の中を歩く。

昔の街道のような道をてくてく歩いていると、ようやくイオンタウンに辿りついた。
この近くに「ベーカリーウスイ」がある。
ガラス張りの店内はさすがに今日は寒々と見える。
付近にもう一軒、「來未」がある。
住宅街の只中の店だ。
いつの間にか雲も消え、日差しが出てきた。
しかし、この後は駅まで5キロほどを戻らないといけない。
そして辺り一面田んぼだらけだ。風を遮るものは何もない。
南を向いているので、北風が背中に吹き付ける。
鞄のベルトが風に煽られて肩を何度も叩く。
しかしコースを逆にして正解だったようだ。風は強いが、日差しがあるとないとでは大違いである。
ようやく駅前を通る県道2号線まで来た。
予定ではこのあと草津も回るはずだったが、これはキャンセルだ。
最後の店「野洲工房」に到着。
もう寒さでへろへろである。
焼きたての塩バターパンにかじりつく。
しばらく長距離を歩いてなかったので、たった15km弱でもかなり疲れた。
そういえば、街中以外はすれ違う人が全くいなかった。
不審者と間違われて自転車に乗った中学生くらいの女の子に挨拶される始末w
まあ、このルートを歩いて回ろうという奇特な人間は私くらいなものだろう。
あまりの寒さに挨拶が返せなかったの残念だ(かわいかったなw
カテゴリー: ぱぱん
アワード記事とか散歩記事とかお知らせとか
ぱぱん散歩:鯖江-武生編
夏休みは基本的にまとまって取れない。
しかし取れたときは北陸方面へ行くことにしている。
というのも、母親が金沢の生まれで、子供のころは毎年夏に帰省していた。
だから今でも夏休みは北陸である。本当は金沢へ行きたいところだが、泊まりでないと微妙に厳しい距離だ。
あと一つ、私の中でラーメンと言えば8番らーめんただ一つである。
北陸へ行くとなれば当然8番らーめんも食べる。
パンも食べながら〆にラーメンという胃にはかなり過酷なツアーだ。
前置きが長くなったが、JR鯖江駅に到着である。

立ち寄る予定をしている店の他に、スーパーやデパートのテナントとして入っているチェーン店のパン屋もチェックしなければならない。
パンを買うことはしないが、テナントの建物の写真は押さえておくのだ。
それを一件行ってから、今日の一つ目の店に向かう。もう既に厳しい日差しが容赦なく照り付ける。
「ヨーロッパンキムラヤ」は、なかなかお洒落な外観だ。
先客が山ほど買い物をしている間に、冷房が効いている店内でちょっと休憩だ。
今日はこまめに冷却して歩かないと死んでしまう。
次の店までの行程は、幸いにも舗道にアーケードがあった。

まだ時間が早いのか、あまり店は開いてない。
しかしいつまでもアーケードがあるわけもなく、また日差しに晒される。

鯖江だけに歩道のタイルも鯖だ(たぶん
などとよそ見をしていると、二軒目の店は通り過ぎてしまった。
「ベーカリーショップ上坂」は、見た目があまり店らしくないので気づかなかった。
パンが一つ一つ丁寧に包装されている。
二つ三つと買いたいところだが、先を考えるとやむを得ない。
暑さを避けるためにこまめにスーパーなどに立ち寄りながら西山公園を大きく西から迂回するように進む。
西山公園は、地図で見たときは普通の広い公園と思っていたが、どうも山の公園のようだ。それも割と標高がある。

一通りパンを買って、公園で食べようという計画なのだ。
長いトンネルを抜けて、三軒目の「吉川製パン所」に向かう。
まだ店舗は新しく、きれいな店だ。
おいしそうなパンが並んでいたが、ここでどうしてもがっつりしたものが欲しかったのでハンバーガーを買った。
アイスメロンパンとかうまそうだったなあ。
すぐ近くにある「琥八」は残念ながらお盆休みだった。
パンを抱えて西山公園に向かう。行く手に立ちはだかるは見上げるほどの階段だ。
この炎天下にこれを上るとは。一路展望台を目指すが、覗き見るに日差しを避ける場所がないと判断。
途中の見晴らしのいい日陰のベンチのある場所で食べることにした。

もうとっくに汗だくである。だが日陰にいるとだいぶ楽だ。
荷物も減ったところで、しばし観光である。
西山公園には動物園がある。動物園といっても鳥と猿とレッサーパンダしかいない無料の動物園だ。

しかし、レッサーパンダが6頭もいて、新築されたばかりのレッサーパンダ舎は、手を伸ばせば噛みつかれる届く距離にいるのだ。
レッサーパンダ舎に入れない子はこの有様である。

さもあろうw
西山公園に隣接している道の駅へ涼みに行く。
この公園はツツジが有名らしく、売店にはつつじソフトクリームなるものが置いてある。

これがけっこうおいしい。
ツツジの味はわからないが、なんとも言えない風味と甘さがいい。
あえて言うならおねえさんの味だろうか(謎
さて、実はもう鯖江でのミッションは終了していて、次の武生に移動だ。
福井鉄道で武生に向かう。

LRTに乗りたかったが、残念だ。古い車両にはそれなりの魅力もあった。

いつまで現役で走れるかわからないが、がんばってくれい。
武生に着いたころには体力的にかなり限界にきていた。
何よりこの暑さである。影がないのも辛い。
武生でマーキングしているパン屋は駅からだいぶ東の方にある。
その付近で〆のラーメンも食べる予定なので、まず駅の西側の市街地をぶらぶらする。
だから暑いというに。
旧街道らしき道をふらふらと歩く。古い家が多く、二階の屋根の袖壁と呼ばれるいわゆるうだつの部分が独特な雰囲気だ。

大きなスーパーでちょこちょこ涼みながらも、そろそろ限界である。
駅前のアルプラザでしばらく休憩した後、駅の東へ向かう。
大きな川を渡って県道を歩く。相変わらず影がない。
そろそろ次の店の近く辺りに来ると、事前調査になかった「レ・プレジュール」の店舗があった。
後で調べてみると、一昨年の訪問時から店舗数を倍以上に増やしたようだ。
ここにこの店があるということは、四軒目の「ジョルノ」にとってはかなり脅威だろう。
だがそれはどうやら余計なお世話のようだ。
まだ夕方前だがほぼパンは売り切れ状態。数えるほどしか残っていなかった。
今日まだ買ってなかったカレーパンを買う。
「ジョルノ」から東にちょっと歩くと、五軒目の「パンテス」がある。
この付近には三軒のパン屋が密集し、しかも向かいのスーパーには北欧倶楽部もある。
つまりこの狭い地域に四軒のパン屋がひしめいているのだ。京都でいうなら北大路堀川辺りに似ている。
しかし車移動が多いと思うので、この密集具合はさほど関係ないのかもしれない。
うまいところに人が集まるのはどこの世界でも同じなのだろう。
「パンテス」はあん食が人気のようだが、普通の食パンが欲しかったので買わなかった。買っときゃよかったかな。
そして本日の〆。

なんか、暑かったことしか覚えていないぱぱん散歩だった。
今度は寒いときに行くかな。
ぱぱんニュース:パン工房高雄閉店
今日、商店街を歩いていたら「テナント募集」の張り紙が貼ってあった。
実はこの店は、このブログの記念すべき最初の記事の店であった。
この付近は近くに「eze bleu」「アルチザナル」などの人気店があり、加えて2014年に「ボナペティ」という100円パン屋が開店したことで、かなりの激戦区になっていた。
やはり「ボナペティ」にかなりの顧客が流れたと思われる。
店がある出町桝形商店街も、出町ふたばという京都でも屈指の和菓子屋があったり、アニメ「たまこまーけっと」の舞台となったことなどで、集客自体は増えていると思うが、売り上げにつなげられる店とそうでない店があるような気がする。
現に今でもシャッターを下ろす店が少なくないのだ。
久しぶりにあの店のパンが食べたいなと思って、店がなくなっていることの衝撃は計り知れない。
ぱぱんニュース:志津屋ウェブサイトリニューアル
正直、これまでのサイトは見難く、リンクエラーもあったりしてどうしようもない状態だった。
今月初旬にデザインを一新、暖色系をベースに見やすいデザインとなった。
ただ、リニューアル早々ページトップには消費期限誤表示のお詫びがどかんと載っている。
品質には影響ないが、気を付けてもらいたいところである。
ぱぱんコラム:製パンメーカーとベーカリーショップ
コンビニやスーパーでよく見かけるパンは、主に製パンメーカーが製造している。
工場でいろんなパンを製造して、それを店に卸す。
では、そういった製パンメーカーは、その製パン技術を生かしてベーカリーショップを経営しないのか。
実はほぼ全てのメジャーメーカーでそれは行われている。
ただ、表だって名前やブランドを出すわけではなく、どこかひっそりと行われているのが現状だ。
いくつかご紹介しておこう。
・山崎製パン
最大手である山崎製パンは、「ヴィドフランス」「サンエトワール」ブランドで店舗展開をしている。
共に全国規模でかなりの店舗数だ。
・敷島製パン
子会社である「レアールパスコベーカリーズ」が、「PAUL」「Falar」のブランド名で主要都市デパ地下などで店舗を展開している。
また、「フォション」「PECK」「ポールボキューズ」もこのグループに属している。
一部のイオンベーカリーパン工場もこのグループだ。
・フジパン
「フジパンストアー株式会社」というグループ会社が、「パリクロアッサン」「ホルン」「ベルナール」「エピシェール」「ベーカーシェフ」「グラーノグラーノ」「モルバン」「ベルナール」「コアステージ」「フランドール」「パネッテ」という実に多彩なブランドで全国に展開している。
また、一部のイオンベーカリーパン工場も店舗一覧に名を連ねている。
ちなみに、マクドナルドのバンズ、アンパンマンミュージアムのジャムおじさんのパン工場もフジパン製である。
・神戸屋
ここに挙げる中では唯一、自身のブランド名を前面に出した「フレッシュベーカリー神戸屋」と「ブレッズコート」を全国規模で展開している。
・タカキベーカリー(アンデルセン)
創業はタカキベーカリーとしてだが、現在は持株会社制によりアンデルセングループの子会社となっている。
「アンデルセン」「リトルマーメイド」のブランドで広島から全国に展開している。
・第一屋製パン
別ブランドなどでのショップ運営はしていないが、「ベーカリーアウトレットiF」というアウトレット商品を、工場直営で販売している。
私自身も今調べながら意外な事実に驚いている。
パン業界、まだまだ奥が深そうだ。
ぱぱんエッセイ:一番おいしいパン屋
先日、天五中崎商店街にある「ブルンネン」での出来事。
パンを選んでいると、一人のお客さんが。背中を向けていたので、外国人の女性ということしかわからなかった。
理由はわからないが、どこか忙しい様子が背中越しでも窺えた。
するといきなり、「Can you speak english?」という声が聞こえた。店員にではない。私にだ。
ここのパンのことを訊きたいのだろうか。しかし私のプアな英語力では理解はできるが伝えることはできない。などと答えるヒマもなく、彼女は私に向かって英語でまくしたてた。しかもちょっと興奮した様子で。
どうやら、ここのパン屋がとても素晴らしく、一番おいしいパン屋だということを私に説明してくれているようなのだ。
もちろんここがおいしいパン屋だということは知っているが、大阪には他にもおいしいパン屋がたくさんあり、ましてや京都にはもっともっとおいしいパン屋がたくさんある。と言い返したかったが、できるはずもない。
店員さんが流暢な英語で答えた後、私にも彼女が言ったことを説明してくれた。
その女性は息を弾ませながら私に微笑みかけた。私はそれに愛想をするので精一杯だ。
精算を済ませて外に出ようとすると、その女性は楽しそうにパンを選び始めた。
言語や文化を越えて、おいしいものは世界共通なのだ。
あの時もし私が英語を話せていたら、今頃きれいな外国人の女性と京都でパン屋巡りをしているかもしれないなあ。
ぱぱんアワード2015
今年は忙しかったこともあるが、あまり新規店舗の開拓ができなかった。
しかし食べたパンの総数がサイト開設から2000個を超えるという、記念すべき年になった。よう食ったなw
二十年ぶりくらいに受けた健康診断も何ら問題ない。
来年は京都市内全店舗制覇を目指してガンガン食っていきたいと思う。
それでは、ぱぱんアワード2015の発表といきたい。
・あまパン部門
クリームパン:タンタシオンダンジュ
パティスリーでも有名な店のクリームパン。これがまずかったら店の存亡に関わる。
ジャムパン:ユノディエール
ようやく出会えた納得のいくジャムパン。
フレンチトースト:ぱんだ
地味だがクセになる味。
・うまパン部門
カレーパン:スズパン
結局初めて食べて以来一度も食べてないが、明日にでも買いに行きたい。
クロックムッシュ:ベーカリーみやぱん
こういうスタイルのクロックムッシュを最近よく見かける。その中でも秀逸。
メンタイコフランス:ウインドベル
あまりこういうのは食べなかったが、食べてみると病みつきになった。
・まじパン部門
クロワッサン:S.KAGAWA
名店のクロワッサンはやはりハズレなし。
角食:アルチザナル
最近ちょっと歯に自信がなくなって、柔らかいのを選ぶようになってしまった。歯は大事。
北フランス:ゲベッケン
食パンともバゲットともつかない不思議なパン。
そして、今年のぱぱんアワードは、

これを超えるカレーパンは恐らくもう出てこないと思う。
ぱぱんショップアワードは二店舗。

裏通りにあるので集客が不安だが、人はおいしいパンを求めて集まってくる。私のように。

失礼な物言いをすれば、京都のパン屋は場末でもこのレベルである。恐るべし。
今年もおいしいパンをたくさんありがとうございました。
来年もおいしいパンをよろしくお願いします。
ぱぱんニュース:2000個突破!
本日で、食べたパンの総数が2000個を突破しました。
ひえええ。
サイト開設が2013年の1月なので、ほぼ丸三年での記録達成となりました。
だいたい一日二個の計算になります。
お店のみなさんありがとう。
ぱぱん散歩:枚方から光善寺
人生初京阪交野線で宮之阪駅へ。一駅だけだ。

駅前からすぐのところにある「ブンブン」からスタート。
パンは大ぶりだが安くて種類も多い。

天野川を渡り、一路枚方市の中心部へ。
駅前にはあまりパン屋がないので枚方公園方面へ抜ける。
その途中、いつも京阪の車窓から見える小高い山の階段を登ってみた。

神社に抜けるみたいだが、展望台もあるようだ。

あったあった。なんでも御殿山の名前の由来になっているそうな。

ちょっとした広場になっていて、淀川が見える。
きれいに手入れされた梅の林もあって、この暖冬で咲いている木もあった。

この辺りは東海道の宿場だったこともあって、古い町並みもあちこちに残っている。
歴史街道としても整備されており、要所にはちゃんと案内板や石碑などもあるのだ。

こんな古そうな看板もある。なんと達筆な。
枚方公園へ抜けると、ひらパーの近くにあるのが「イロハベーカリー」だ。
ひらパーの近所なのに日曜定休というなんともったいない。
駅の反対側、淀川方向へ抜けると、公設市場の向かいに「アユートウチヤマ」がある。
小さな店だがどこか底力を感じる。
この辺りも歴史街道になっていて、古い建物がいっぱいある。
その中にあるのが「ひねもすぱん」だ。
場所がちょっとわかりにくいので、事前にしっかり調べるといいだろう。

私も間違えたことだし。
さて、歴史よりもパンなので住宅街を光善寺方面へ。
だいたい各駅前に一つはパン屋があると思っていい。
光善寺も小さな駅だがちゃんとある。その一つが「パンジョイ」だ。
しかし残念ながら、12月30日で閉店してしまうそうなのだ。
今回のこのルートを選んだのも何かの縁だろうか。
久しぶりに行ったパン屋が閉店していたときのショックは計り知れない。
以前中津の「ヌーベルキムラヤ」へ久々に行ったら、閉店どころか店ごときれいさっぱり無くなっていたときはショックを通り越して笑うしかなかった。
最初で最後のパンになってしまったが、しっかり味わって食べよう。
今日最後の一軒は「わくわくえがお」だが、実は事前調査で場所が不明だった。
住所だけはわかっていたのでそれを頼りに探してみると、移転していた。
来年からは光善寺のパンはこの店が背負うことになるのだろう。
この辺り、賑わいはあるが空き店舗も目立つ。
光善寺駅前デパートがそうだ。

店舗はあるにはあるが、活気がまるでない。
駅チカの利便性のいい場所なのだが、もったいない。
住宅街で商圏人口は少なくないはずなので、なんとか盛り上がってもらいたいものだ。
ちょっと食べ過ぎたので、香里園まで足を延ばして帰宅。
香里園は香里園でいずれまた。
参考サイト:枚方つーしん
ぱぱん散歩:和歌山上陸

絶好のパン日和である。
「なんでおっさん二人でこんなええ天気にパン屋巡らなあかんねん」
運転席で愚痴る友人はさておき、絶好のパン日和である。

和歌山へは数えるのが無駄なくらいもう何度も来ている。
ここ十年以上ほどはごぶさただった。街のいろんなところが様変わりしていた。
今日の生贄である和歌山在住の友人と、いつものように南海和歌山市駅で待ち合わせる。
車が使えるので長距離ルートを組んでみた。
最遠の田辺へ行く前に、今日の一発目は「ベーカリーパレード」に寄る。
和歌山で一番人気と噂の店だ。
開店直後ということもあるが、噂に違わず店の前は客の車が路肩に列をなしている。
今日は遠方なので軒数を稼ぐために、購入は一軒一つと決めていたが、もう破ってしまった。先が思いやられる。
高速に乗って一路田辺へ。
バカ話をしている間に到着。次は「デンマークベーカリー」だ。
店はわかりやすい場所にあるが、高速のICからは若干複雑なので少し迷ったが到着。
デンマークっぽいパンを探したが見当たらなかった。
そもそもデンマークっぽいパンって何だ?

海を眺めるヒマもなく、再び高速へ戻り、今度は御坊市へ。次は「ボナペティヤナギヤ」だ。
友人もこの店は来たことがあるらしい。そのときより店は大きくなっているそうだ。
結局また二つ、一応小さいパンを買ったがどうも一つだけ買うというのは忍びない。
国道42号線で湯浅町を目指す。
途中、山間に風力発電の風車を見つけた。

かなりの数だ。どうやって建てたんだろう。
山裾を抜け、湯浅町に入ると、醤油の工場があちこちに見受けられた。
「ここは醤油発祥の地やで」
友人の蘊蓄を話半分に聞いていると、次の店「カワ本店」に着いた。
実は大阪の本町にも店があり、ちょくちょく利用している。
今日は本丸攻略だ。
なんでも、ご当地バーガーグランプリを受賞したハンバーガーがあるとかで、これは食べずにはいられない。
ということで、寒風吹きすさぶテラスでランチとなった。
軽減税率が導入されれば、これは10%になるのだろう。
そろそろ胃袋が限界に近づく中、和歌山市内へ戻る。
みかんで全国的に有名な有田市を通過中、川沿いの山の斜面全てがみかん畑だということを知った。


もう収穫はほとんど終わっていたが、収穫前はこの山一面がオレンジ色になるらしい。凄い規模だ。
市内に戻り、残すは3軒。まずはホテルグランヴィア和歌山から。
ホテルベーカリーは値段が高いイメージがあるが、街のパン屋と変わらない店もたくさんある。
「パスワード2」もその一つだろう。
ホテルの中ではなく、別棟建てになっているのも利便性がいい。
結局二つ買ってしまった。もういいや。
次は、ぶらくり丁にある「なかたや」だ。

私も話には聞いていたが、この閑散具合は予想を遥かに超えていた。
京都で言えば、新京極に全く人がいないのと同じである。
なんとかしろよ和歌山市。
最後の店は、フォルテワジマ内の「ピノキオ」だ。
建物の外観を撮っていても、入る人はおろか、通りかかる人さえいない。
危機感を持たない市民にも責任はあるぞ、友人よ。
こうして怒涛の和歌山パン巡りは終了した。
業者のように大量のパンを抱えて帰る前に、まだ一度も食べたことのない和歌山ラーメンを。

実はこれが一番目当てだったりして。
取材協力:T氏